就職活動におけるアドバイス

カナダで求められるスキルや能力

個々の求人内容により、求められるスキルや能力は異なりますが、共通して求められるのは実務レベルとして通用するコミュニケーションスキル(日本語・英語)とビジネスマナーです。一般的には、日本・カナダ両国において1~3年の実務経験があると大変有利です。実務経験を通して基本的なビジネスマナーを身につけておくこと、また、英語でのBusiness Writingスキルと、Verbal Communicationスキルを磨いておくことで、就職への可能性がぐっと高まると言えるでしょう。

履歴書について

日系の会社に応募する際にも、英語の履歴書は必須です。英語と日本語の履歴書では書き方が大きく異なりますので、まずは基本的な英語履歴書の書き方を学ぶことが第一歩となります。
また、応募する職種ごとに、数種類の履歴書を用意しておくことも効果的です。
採用する企業側から見て、履歴書は面接前にあなたと接する唯一の情報源となります。採用担当者に「直接会ってぜひ話をしたい」と思ってもらうためにも、あなたの経験を的確に伝えることはもちろん、スペルやグラマーのミスがないよう、可能であれば英語が母国語の人に履歴書をチェックしてもらうことをお薦めします。

効果的な履歴書の書き方

履歴書に最適なページ数とは?

通常は2ページ以内が好ましく、職歴が少ない新卒の方などは、1ページで十分です。

読み手(採用する側または弊社の様な人材紹介業者)は、毎日たくさんの履歴書に目を通さなくてはなりません。

博士号を持った人(研究文献などのリスト)や、シニアのマネジメントレベルの方々は別として、通常は読み手側の都合を考え、3ページが最長だと考えてください。

読みやすい履歴書とは?

私たちの様な人材紹介業者が1つの履歴書に眼を通す時間は約5~10秒間ぐらいです。

その短時間で、条件を満たしているかどうか、候補となる可能性があるか、を判断します。そのため、要領良くまとまった、読みやすい履歴書が最も歓迎されます。

英文履歴書は箇条書きが定型なので、主語を省いて動詞(Action Words)から書き始め、簡潔で分かりやすく記載します。ただし、時制に関しては過去のことであれば過去形に、現在のことであれば現在形にするよう注意してください。

また、可能な限り同じAction Wordsは極力使わないようにしましょう。そうしないと、この人はVocabularyがあまり無い人(イコール、英語力・表現力が低い)と読み手に思わせてしまいます。

その他、中点を上手に活用して、更に見やすくするなど工夫してみてください。
読みやすい履歴書のレイアウト&フォント見本 [PDF]

履歴書の代表的なフォーマットとは?

履歴書の代表的なフォーマットは、「Chronological Resume」と「Functional Resume」の2種類あります。

「Chronological Resume(クロノロジカル・レジメ)」は、職歴を新しい順に時系列で記載していくもので、採用側も職歴の変遷を把握しやすい形式です。
人材紹介会社への登録目的の場合は、こちらをお勧めします。
Chronological Resume見本 [PDF]

「Functional Resume(ファンクショナル・レジメ)」は、転職回数が多い場合や、キャリアにブランクがある方、キャリア・チェンジする場合にお勧めです。自分のスキルを具体的に記述し、職歴は、会社名、ポジション、雇用期間だけを記載します。
Functional Resume Sample見本 [PDF]

履歴書は1つで十分?

基本的には、応募する(個々のポジション、または人材紹介会社に登録をする)毎に、毎回編集(または書き直し)をするのが理想的です。

具体的なポジションに応募する際には、まずは、そのポジションが必要としている条件をご自分が満たしているか、確認してください。
100通の履歴書を送ったがまったく反応が無いと嘆かれる方が時々いらっしゃいますが、数打てば当たるというものではありません。

興味のあるポジションの応募条件を満たしているのであれば、それらの内容を強調することが最も重要です。
カバーレター内、または履歴書内のトップの Highlights of Qualifications に箇条書きで記載しましょう。

英語のチェックは誰に頼むべき?

英語が得意な方でも、たとえ何度も目を通しても、うっかりミスを逃してしまうものです。必ず他の方に一度は目を通してもらうようにしましょう。

履歴書内でのスペルミス、文法ミスなどはもってのほかです。
これらのミスがあると、真剣みに欠けると判断されると言っても、過言ではありません。
英語を母国語とする信頼のおける人にチェックや校正・編集をお願いしてください。

その他、可能であれば、就職を希望している業界の会社経営者・人事担当または管理職経験者など、人材採用に携わったことのある方からアドバイスをもらうこともお勧めです。

レフェレンスのリストは、履歴書内に必要?

履歴書の最後に References available upon request と一行加えておくといいでしょう。また、雇用主側からリストの提出を求められたら、直ぐに提出出来る様に準備しておいてください。

リストとなっていただく方々には事前に、自分が現在求職中で、レフェレンスになっていただきたい旨をお願いの上、合意を求めてください。その際、最新の連絡先を確認してください。

リストとして提出する際には、以下の詳しい情報も併せて提出すると、雇用主側に対し良心的で印象もいいと思います。

Salutation (Mr. or Ms.)
Full Name
Company (organization) Name
Position (Title)
Relationship (How do you know this person)
E-mail address
TEL No. (Work)

履歴書に盛り込むと効果的なキーワードとは?

履歴書を作成する際に、意外に忘れがちなのが、応募条件内の「キーワード」を履歴書内に含む事です。

私たち人材紹介業者は、応募数が多い場合、データベースを使用して、重要な条件キーワードで検索をかけ、それらのワードが多く含まれる優先順位の高い履歴書から、順に目を通していきます。

ですので、求人内容を良く把握し、採用側が求めているスキル・経験が記述されている部分の大事なキーワードを、必ず履歴書に加える様にましょう。

カバーレターに必要な情報とは?

履歴書を提出する際に、カバーレターを加えられる場合もあると思いますが、簡潔に短くまとめることが重要です。
※履歴書をEmailで送る際のメッセージ(送り状)も同じ扱いとなります。

「二つのWHY」を上手に簡潔にまとめて説明しましょう。

WHY1:なぜ、自分がこのポジションに応募しているのか
過去の経験が活かせる、スキルが活かせる、業種・仕事にどう興味がある、等

WHY2:なぜ、雇用主はあなたを雇うべきか
応募条件を満たしている、優れた行動力や実行力がある、等。
この部分の説明は、中点を上手に活用しましょう。

もちろん、応募しているポジション毎に文面を再確認し、必要に応じて書き直すことも忘れないでください。

私共が受け取るカバーレターの約三分の一は、応募しているポジション名や宛先の会社名が入っていたりします。受け取る側としては、その時点で、印象はマイナスになりますので、気をつけてください。

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